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ハセのハリをハカってみた

東京ではふたご座流星群は厚い雲の向こうで見えませんでした。こんばんは。

ここ数日はりけーん祭りに関わるコメントなどでハセのハリケーンについて機首のアレンジメントがいい加減である旨投稿しましたが、言い切った手前検証してみようと思います。

hurri_sample001.jpg


まず、冒頭の写真ですが現存するMk.I(上段)とMk.II(下段)をネットから拾った写真で並べて比較してみました。
多少の画角の違いはありますがほぼ正側面の写真をサイズあわせして並べたものです。


Mk.IとMk.II以降の外観上の相違はマーリンIIorIIIからマーリンXXに換装された事による機首の延長に見られます。
延長部分はコックピット直前のフレーム(燃料タンクの部分)で約4.5inch(約114mm)延長されています。
(某日本の資料では18cmとの記述がありますが、1/72で2.5mmも差は無いと思うので114mm説で考察します。)

排気管後端と主翼前縁との距離感も違うのが見て取れると思います。


次の写真、
赤い矢印の間線分①を比べるとMk.IIのほうが長いのが解ります。
hurri_sample002.jpg
その分エンジン部分が前方に移動しています。
ちなみに機首先端(スピンナーのうしろ)から排気管後端までの青い線分②と③はおなじ長さです。

これによりカウリング部分はMk.I Mk.II共にほぼ同じものだと推測できます。



以上を踏まえてハセのキットを見てみましょう。

キットは機首の燃料タンクからテールまでを共通部品として、カウリングをそれぞれの形式に合わせて部品化されています。
_RIM3235.jpg
上がMk.I、下がMk.II

両者のカウリング部分、違いはMk.IIのほうにはオイルデフレクターリング(オイル漏れよけ)がモールドされているほかはほとんど同寸法です。

そう、ハセさんはこのオイル~のみで胴体上の差異を表現しているのみで、全長の差は考慮されていないんですね。


では、これらのキットはMk.I、Mk.IIどちらのタイプに近いのでしょう?

次の写真、キャノピー直下のパネルと件の延長部分を比べてみるとMk.Iではほぼ同寸法なのに対してMk.IIでは延長部分のほうが若干長くなっているのがわかります。
hurri_sample003.jpg



で、ハセのキットのモールドは
_RIM3238.jpg
御覧のように延長部分のほうが長くなっています。

各部位とかフレーム間の寸法とか割り出せばもっとはっきりするんでしょうが、数値だけで判定するのは自分の流儀ではないのでここは全体のバランス重視という見地で結論付けると

このキットはMk.IIベースのキットである。といえそうです。

ということはMk.Iを作るにはコックピット前方の延長分を短縮する必要があります






おもえば10年ほど前、ハセさんからリリースされた頃真っ先にMk.Iを作りました。
でもどことなくハリ本来のドンくささが無い。妙にかっこよく感じたのです。
機首上面先端のクリアランスバルジやジェネレーターの表現、機首の断面形などどれをとっても素晴らしい出来なのになぜかMk.Iに見えませんでした。
(われわれの世代には過去にエアフィックスの1/48MK.Iという傑作キットを体験してきたことも評価の基準になっているとは思いますが)

普段から模型を作る際に寸法を気にするタイプではありません。
デフォルメも大いに受け入れます。自分でデフォルメさえすることもあります。
メーカーだってミスもするでしょう。

かつてハセさんは72のムスタングをリリースしたときにB型の主脚収容口の開口部をミスリードしたときに金型を修正して出しましたよね?
でもあれはリサーチ及び設計段階のミスをユーザーから指摘されて修正したものだと聞き覚えています。


でもね、ハリの場合はなんか安易な商品展開のためにむりやりコンバーチブル化しているようにしか思えないのが残念なんです。
1/48版ではしっかり再現されてるのに!!
他の部分にはほとんど破綻が無いのにこのコンパチ化のために本来のシルエットが変わってしまうことを意図的に無視しているような気がするんですよ。


ムスタングや零戦、はたまたメッサーやフォッケのコアなファンが同様のキットを手にしたときはもっと騒ぎが大きくなるでしょう?



書きたい放題で書きましたが、決して悪いキットではありません。たぶん現行の72キットの中ではベストキットだと思います。
好きな機体だからこそ目に付いちゃうんですよ。


キット化されているだけでもありがたいんでしょうけど、かつてのモノグラムやエアフィックスのような「ヒコーキ愛」があとすこし、欲しいだけなんですけどね。






以上、好きだからこそ云いたい岡戸のたわごとでした。おそまつさま┏○ペコ

| はりけーん祭り(仮称) | 05:03 | comments:15 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

ほんの数ミリの差の全体の雰囲気に及ぼす
影響の大きさに驚きました。
確かにメーカーサイドの事情も分からないでもないですね。
Mk1とMk2で胴体の金型を分けたほうが
コストを抑える事ができるのではないかと
素人的には思ってしまいます。

こういうところの苦労話とか
JMCで聞いてみたいですよね。
あれは何時出るのか?とかあれを出せ!とかよりも。



忘年会の件DMしてますがご都合いかがですか?

| ドカ山 | 2010/12/15 12:25 | URL | ≫ EDIT

ドカ山さんこんにちはっ!

まず先に忘年会の件、ちょっと体調が乱高下で不安が多いので今回はキャンセルさせていただきます。申し訳ありません。

胴体幅が何mm違うとか数値に拘るつもりはまったく無いですし、人それぞれ微妙に感じるラインの差とかがキットの個性になればそれはそれでいいと思いますね。
でもメーカーの打算は受け入れがたいものがあります。
メーカーの事情もあるとは思いますけど。

| 岡戸智凱 | 2010/12/15 16:04 | URL |

いつもとは別人のようなお話ぶり。
ヒコーキ愛。いい響きです。その機体に対する設計者の思い入れや愛を感じるキット、最近はとんと見ませんねー。
おっと、海外なら私お得意のウイングナットがあーる。

| マルボロマン | 2010/12/15 19:59 | URL | ≫ EDIT

こんばんは。ヒコーキ愛。大切ですよね。
模型って、模型作りだけでも楽しいですが、やっぱり実物への思い入れが一番大切なのかも知れません。
仏作って魂入れず!?ちょっと大げさか・・・。

エアやエレール、モノグラムのベテランキットがプロポーションの良さで現代でも選択肢に上がることを思うと、素晴らしいキットだけに勿体なく感じますよね。

忘年会の件、とても残念です(涙)
体調が早く回復されますよう・・・。









| so-suke | 2010/12/15 21:03 | URL |

非常に興味深く拝見しました。
ハリケーンは、今までそんなに意識したことが無かったのですが、これから製作する段になり、後々自分が気になってくるであろう部分が、今のうちに明快に理解できて、大変参考になりました。(^-^)

| COLT-T | 2010/12/15 21:56 | URL | ≫ EDIT

こんばんは。

とても解かりやすい解説、
ありがとうございます。

ハセを作る時には
並べてみてから
どうするか考えます(笑)

しばらくは組むの楽な赤箱も有りかと(笑)

| JW | 2010/12/15 23:46 | URL | ≫ EDIT

親方こんにちわっ!
別人って、素ですよ素(W
ウィングナット、たしかに近年のキットの中では珠玉のシリーズですね。72の縮小版…出ないだろーな。


so-sukeさんこんにちわっ!

メーカーも商売だから思い入れだけでやってられないでしょうけど、売らんがためのキット展開ばかり出してるとそのうち中華系の見てくればっちりリサーチいい加減キットが氾濫しちゃいそうで思いやられます。

今回は忘年会欠席ですが、どこかでお会いできること楽しみにしてます!来年のSHSかな?


COLT-Tさんこんにちわっ!

ハリは5本の指に入る好きな機体なのでどうしても辛口になってしまいます。模型誌をあまり読まないのでわかりませんが、こういった指摘ってメディアからは伝わりにくくなっているのでユーザーから発信していくのは大切なことだと思って書きました。


JWさんこんにちわっ

キット単体で見れば間違いなく良いキットだけど、Mk.IとIIの明確な違いは全長の差ですからこの件ははずせなかったんです。オイルデフレクターリングは後期型でも有ったり無かったりするのでこれをもってIとIIの違いとはいえないんですね。
ここまで偉そうに言い切ってしまったので正しいMk.Iを作ってみようかしら^^

| 岡戸智凱 | 2010/12/16 15:17 | URL |

何となくわかります、ヒコーキ愛。とくにディティールがシャープでなくても作っていて素晴らしいと感じるキットと、すんげえシャープなモールドなんだけどちょっと違うと感じるキットってありますね。

僕もハセのハリケーンは好きなんだけど、ちょっとかっこよすぎと思います。

| Kazu | 2010/12/16 22:30 | URL | ≫ EDIT

kazuさんこんばんあはっ!

2011のテーマは「ヒコーキ愛」で行きますよ^^
ハセのハリケーン、そう、かっこよすぎるというかクールすぎというか・・・、出来の良い優等生みたいで。
出来が悪くてしっかり見守ってないと不安になる子供のようなキットのほうがモデラー冥利につきる今日この頃です。

| 岡戸智凱 | 2010/12/17 00:30 | URL |

さすが!お祭り主催者。
私もハセの検証まではしませんでした。
分かりやすくて参考になります。

関連してお題を一つ。
ハリケーンの「鎖骨」と勝手に呼んでますが、
主翼前縁からエンジン架に向けて斜めにフレームがあって、
フィレットはこれを包むような形状になってます。
(ちなみに、各社キットはどれもこのビミョーな形状を正確に表現してないですが・・)
で、貼り付け画像見ると、IとIIでは鎖骨の位置も違うように見えますね。
岡戸さん、どう思います?

ところで、ハセに新エアの布張部を移植すると、いいハリケンが出来そうな気がします。
誰かやってみないですか?

| ペガ | 2010/12/19 18:22 | URL |

うわーん

 ハセMk.Ⅰ、もう組んじゃいましたよう。
 切り貼り削り好きには超魅力的な改修点なのに…

 旧エアフィックスと並べて組んでてエアフィックスが妙に「ダサかっこよく」見えるのはそこだったんですね。

| ゑびすどん | 2010/12/19 23:41 | URL |

ペガさんご無沙汰してます!

さすがペガさん鎖骨の見識も心得てますね。
あくまで現存機での確認事項ですが、鎖骨主翼の直線部からカウルパネルにかかるフィレット先端部の上下をあわせるためのボルトの数がMk.Iでは6個、IIでは7個になってます。(後日写真UPします)
ボルト間のピッチは不明ですが、単純に考えると延長した分フィレット先端部もボルト1個分伸ばしたと考えるのが妥当かと。

北米軍刀終わったら大英帝国嵐、いかがですか??
SHSで見たいな♪

| 岡戸智凱 | 2010/12/20 00:21 | URL |

ゑびすどんさんこんばんはっ!

泣いちゃ無いチャだめです。もう1機作ればいいことだから^^
ださかっこいい=エアヒクスのためのせりふですね。
エアは素材の天性?としては最高なのでどの機体もかっこいいと盲信してますが何か^^

| 岡戸智凱 | 2010/12/20 00:33 | URL |

こちらでは、はじめまして。

”ヒコーキ愛”良いですね。(^^)

>ハセハリ
早速、機首に鋸入れちゃいました。
ほんの数ミリですが、ダサ格好良くなりました。

やはり、愛だよな愛。

| ぽん★かん | 2010/12/24 10:02 | URL |

ぽん★かんさんいらっさいまし!

さっき覘いてきましたよ。
あいかわらずの偏屈こだわり工作完成が待ち遠しいですね。(w
そちらも同様かと思いますが、愛は時として届かない(未完成)こともあるのが悩ましいっす(´-∀-`;)

| 岡戸智凱 | 2010/12/24 10:31 | URL |















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